雛絵14 張月樵 内裏雛 26万円 合せ箱
掛軸寸法 80×131cm 本紙寸法 67×42cm
張月樵 という 江戸後期の やや異色な画家です。略歴は以下をご覧ください。
この 張月樵 という画家が 又 変った人で 一風変った 雛を描いています。
それが この作品です。
一見して 張月樵 と解る 図柄です。
親王雛なんですが 享保雛というか なんとも 厳しい表情の お雛様で
これだけを 描いたようです。
着物の模様も 誠に緻密。
数は 勿論少なく 私の出会いも これまでに 二回だけです。
出来も良く 状態も良いので 我家の押入れに 長らく しまっておりました。
押入れを ごそごそ しておりましたら 目に付いたので 昨日 出しました。
久しぶり の出会いですが 素晴らしい発色!
良い絵具なんでしょう。
本紙の絵絹も 殆ど 折れることなく うれしい事です。
古い箱に 箱書と 別に 鑑定証が 付いていますので ご説明します。
箱書
蓋の表 雛
蓋の裏 文政二卯弥生大吉日 雛画張月樵正筆無疑者也 月翁道人 ?恭
(月翁道人 については 解りません。)
極め 懐紙に

絹本横幅
一 内裏雛図
右 張月樵真蹟
無疑筆力(遵)爽傳
色亦麗妙最可賞者也
大正元年壬子九月日
吉川弘道 識之 印
この 極めの 吉川弘道 というのは 張月樵と同じく 愛知県の画家です。
吉川弘道
美術人名辞典の解説日本画家。愛知県生。弘道は名、号は君山。父君溪に狩野派の画法を学ぶ。大正7年(1918)歿、80才。
欠点
箱 二三ヶ所 欠損あります。
表装上右に 破れあります。画像をごらんください。
本紙は 経年のための変色あります。
総合して
五段階評価 良い やや良い 普通 やや悪い 悪い
表装は有職裂にて 調子良好。
お雛様好きには 堪えられない物です。
張月樵フアンに とっても。
張月樵 ちょう-げっしょう
1772−1832 江戸時代後期の画家。
安永元年生まれ。
市川君圭,松村呉春(月渓)にまなぶ。
長沢蘆雪(ろせつ)とまじわり,影響をうけた。
のち名古屋にきて城内の杉戸襖等を画き、用心支配となり帯刀を許された。
花鳥人物画がおおく,文化14年「不形画藪(がそう)」を刊行した。
天保(てんぽう)3年6月22日死去。61歳。近江(おうみ)(滋賀県)出身。
名は行貞。字(あざな)は元啓。通称は快助。別号に酔霞堂。